APDと診断されるまで 三沢市Fさん(20代女性)の場合
Fさんは、聴覚情報処理障害(APD)と診断されています。
大学進学のため上京しますが電車内のアナウンス、バイトを通して耳の聞こえにくさが気になり2つの病院を受診。しかし異常なしとされました。
APDのことを知り、東北大学病院で診断を受けました。
【プロセス】
・2018年以前、私が聞こえてないことは周りの人も聞こえてないと思っていた
・上京してから自分だけ聞こえてないことに気がつく
・2018年8月複数の耳鼻科で聴力検査するも異常なし
・ネットで検索するも同じ症状のものも見つからず
・2020年コロナ感染症の影響でマスク生活、人と人の間にパネルなどが使用され
聞こえにくさが増す
・2022年再度ネット検索したところ似た症状のものを発見(APD)
・三沢市内の耳鼻科にて聴力検査をした後、東北大学病院への紹介状をもらう
・東北大学病院で診察、診断。
【感じていること】
・耳が遠い理由がわかったことでモヤモヤがなくなった
・APDだと知れたことで自分が今まで嫌いだと思っていたことは、人の言葉が聞き取れないからなのだと納得できた。
例えば:大人数での飲み会、電話が苦手、人混みが苦手。静かな場所が好き。
【今思うこと】
私はAPDと診断された時とても複雑な気持ちになりました。ホッとした気持ち、スッキリした気持ちと同時に障害を背負ったという悲しさに近いような感情。
私は診断されるまではそれも個性として捉えるつもりでしたが、まだまだ周りに話せるほど自分の中で受け入れられていません。
それは障害という言葉は、私たちが思うほど社会の人々は受け入れる体制ができていないと思っているからです。私自身も聞いたこともない障害を誰かに伝えられたとしたら、すんなりと受け入れられるかわかりません。
APDは障害という名前でありながら障害ではないと私は解釈しています。
(そう思いたい自分がいます) どうかAPDを重く捉えず、そーなんだくらいで受け入れられる人が増えてくれたらなと思います。
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